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地下水

雨雲当番ポタン

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エピソード1: 雨はどこへ行く?
(1)雨の行く先

位置図山

まず3人は、ポタンが水のようせいとはぐれたという山へ行ってみることにしました。
すると、山がこまった顔をしています。

「最近、雨がふらないの。木や草などの植物や、山で暮らす生き物たちも、のどがカラカラよ!」
陽太は旅をしている理由を話し、水のようせいと雲のかけらのことを聞いてみました。

山は、雨のしずくが集まって水の流れができ、やがて川になることや、
地面にしみこんだ水が「地下水」となること、
ところどころで地下水がわき出していることを話してくれました。

地下水

地下水は、身近にある水源で利用しやすく、また、四季を通じて水温の変化が小さい、飲み水としておいしいなど優れた性質を持っています。

このため古くから利用されてきましたが、近年は、その特性を活かしていろいろな用途に利用されるようになり、現在では、水使用量全体の約12%を占めるなど我が国の重要な水資源です。一方、地下水を過剰に汲み上げると地盤沈下や地下水の塩水化などの環境問題を引き起こします。戦後、産業の発展などに伴い地下水の使用量が増加し、地域によっては適正な使用量を超える地下水の汲み上げがなされたためにこのような環境問題が全国各地で発生しました。

このような地域では、地下水の汲み上げを規制して適正な利用を図るとともに、ダムなどの建設により地下水から河川水へと水源の転換を図ってきました。 同時に、雨水を地中へ浸透させる地下水のかん養や、地下水を有効に利用するための地下ダムの建設等も行われています。





出典:『 日本の水』 国土交通省水管理・国土保全局水資源部